取引所に株式を上場するためには、取引所の審査を受けて合格しなければなりません。(以下、この項において、取引所の審査のことを「上場審査」と言います。)

上場審査は、

    形式的な基準への適合状況の確認(書面により行う)

    前記①に適合した会社を対象に行われる一定の基準への適合状況の確認(会社へのヒアリング等により行う)

2段階に分かれます。

 

 

 

このうち①における『形式的な基準』のことを「形式基準」、②における『一定の基準』のことを「実質基準」、この2つを総称して「審査基準」と呼ぶことがあります。※

 

  ※「形式基準」は「形式要件」と、「実質基準」は「実質審査基準」と呼ばれることもあります。

 

取引所の各市場は、その成り立ちや対象とする企業が異なるため、それぞれ独自の「形式基準」及び「実質基準」を定めていますので、株式の上場を検討する際には、上場を希望する市場の「形式基準」と「実質基準」を確認する必要があります。

 

(新市場区分)

東京証券取引所は、従来の市場第一部・市場第二部・マザーズ・JASDAQ(スタンダード及びグロース)の5つの市場区分を、明確なコンセプトに基づいた3つの市場に再編成しました。(20224月に一斉移行)

市場の再編成に伴い、それぞれの市場の性格付けに合わせて審査基準も変更されました。

 

新市場区分

市場区分

コンセプト

プライム市場

多くの機関投資家の投資対象になりうる規模の時価総額(流動性)を持ち、より高いガバナンス水準を備える企業向けの市場

スタンダード市場

公開された市場における投資対象として一定の時価総額(流動性)を持ち、上場企業としての基本的なガバナンス水準を備える企業向けの市場

グロース市場

高い成長可能性を実現するための事業計画及びその進捗の適時・適切な開示が行われ一定の市場評価が得られる企業向けの市場

新市場の審査基準の概要については、用語集の「東証各市場の形式要件比較表」をご参照ください。

 

IPO状況11月15日現在

2024IPO数(予定含む)=77社【1社】*

2023IPO数(通期)=96*

 

市場別

2024

(含予定)

2023

(参考)

プライム

スタンダード

グロース

メイン-名

札幌(本則)

ネクスト-名

アンビシャス

4【1】*

11

58

1

0

3

1

2

23

66

5

1

1

0

 Qボード 3 1

合計

  81【1】

99

 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。また、【 】は、S-1方式による上場承認前の社数であり外数で記載しています。 

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過年度のIPO状況

2023IPO(通期)=96*

 

市場別

2023

2022

(参考)

プライム

スタンダード

グロース

メイン-名

札幌(本則)

ネクスト-名

アンビシャス

2

23

66

5

1

1

0

3※1

142

70※3

2

0

2

1

 Qボード 1 0

合計

   99

92

 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。

1:東証11社を含みます。

2:東証2部+JQ4社を含みます。

3:マザーズ10社を含みます。

 

2022IPO数=91

 

市場別

2022

 

2021

(参考)

プライム

スタンダード

グロース

東証1

2

10

60

1

6

東証2

3

8

マザーズ

10

93

JASDAQ

メイン-名

1

2

16

名証2

0

3

ネクスト-名

セントレックス

2

0

1

Qボード

アンビシャス

0

1

3

合計

92

130

 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。