【鈴木】上場後を見据えた体制構築の重要部分

上場準備は企業成長のための基盤を作る為の作業であると言うのが私の主張です。

そして、上場企業としての責任体制を整える期間でもあります。

上場会社になるには企業会計対応部分も大変重要ですが、ここでは紙面の関係でその他の一部分について、特に、経営計画と実績把握分析、経営上の諸問題の対応体制構築について簡単に記載します。

 

上場すると年間計画(予算)を発表するのが一般的で、中期経営計画なども考慮することになります。進捗については実績として四半期開示で対応します。また、IRとして会社説明資料(動画を用いることもあり)を作成し、リアル会場で説明を行う機会があります。未上場時は、戦略などを頭の中だけで考えるか、少しだけペーパーに落とし込む程度のアバウトな対応でも済みますが、上場後は、投資家に対して金商法に沿って正確な数字で説明出来るようにしなければなりません。大抵の場合、計画(予算)数字と実績には差が出ますので、差異の理由を把握し要領よく説明出来るようにしておく必要があります。適時開示の基準を目安に修正発表をすべきか判断が出来るように、タイムリーに正確な数字を把握出来ることが前提となります。この体制が出来ていないと現場では混乱に陥り、経営層にまでストレス等の悪影響が出て経営に集中出来なくなることもあります。回避のためにも、上場前にどのような組織(部門、海外連結)で、どのように数字を積み上げるのか、KPIも考慮し分析方法を構築しておく必要があります。

 

また、経営していると常に経営上の問題が勃発します。問題が起こらないような未然防止体制を構築することや、仮に問題が起こった後でも、直ぐに対策が打てるように事前にルール作りが重要です。対応としては規程・マニュアルなどの準備があります。ただし各会社の実態に即して機能するように作成しないと意味がありません。確認方法としては内部監査やガバナンスを考慮する場合は監査役監査などでチェック体制を整えておきます。

 

これらについては、上場後に整えるのは難しく、そもそも上場審査対応の為に事前準備の一環でもあります。準備内容は未上場会社であっても企業成長の為には極めて有効なものです。よくIPO準備を急ぐ余り、上辺の規程等の作成や根拠の薄い経営計画など、実態に即していないのを拝見することがあります。結局は審査にも通らないような使えない体制となってしまいます。まず、上場審査を踏まえたうえで組織としての管理体制を検討し、効率よく無駄なく作業を進め、効果が出る体制を模索します。企業成長が可能な体制を構築し、上場後も責任ある体制にしておくのが上場準備作業です。

 

詳細説明は難しく、さらに「言うは易く行うは難し」ですが、そこは弊社の精通したコンサルが支援しますのでご安心を!

 

鈴木

IPO状況12月20日現在

2024IPO数(予定含む)=86【-】*

2023IPO数(通期)=96*

 

市場別

2024

(含予定)

2023

(参考)

プライム

スタンダード

グロース

メイン-名

札幌(本則)

ネクスト-名

アンビシャス

4【-】*

13

64

1

0

4

1

2

23

66

5

1

1

0

 Qボード 3 1

合計

  90【-】

99

 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。また、【 】は、S-1方式による上場承認前の社数であり外数で記載しています。 

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過年度のIPO状況

2023IPO(通期)=96*

 

市場別

2023

2022

(参考)

プライム

スタンダード

グロース

メイン-名

札幌(本則)

ネクスト-名

アンビシャス

2

23

66

5

1

1

0

3※1

142

70※3

2

0

2

1

 Qボード 1 0

合計

   99

92

 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。

1:東証11社を含みます。

2:東証2部+JQ4社を含みます。

3:マザーズ10社を含みます。

 

2022IPO数=91

 

市場別

2022

 

2021

(参考)

プライム

スタンダード

グロース

東証1

2

10

60

1

6

東証2

3

8

マザーズ

10

93

JASDAQ

メイン-名

1

2

16

名証2

0

3

ネクスト-名

セントレックス

2

0

1

Qボード

アンビシャス

0

1

3

合計

92

130

 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。