広島市内で雪が強まった先月25日の朝、中学校で男子生徒がジャンパーを着て登校したところ、校門で教員に呼び止められて校則にあたる「生徒指導規程」に基づき、着てこないよう指導を受けたということです。当日の広島市の最低気温はマイナス4.2度、最高気温は3.1度でした。
この学校の生徒指導規程では、寒い時に着用を認めているものとしてセーターやマフラー、手袋などは記載されていますが、ジャンパーやコートの記載はなく、学校によると認めていないということです。学校側は「決められたルールは子どもの安全や安心のために守る必要がある。現時点では、病気などの個別な理由を除き、認めている防寒着で寒さに対応できると考えている」とコメントしています。ただ最高気温が3度台でコートの着用を認めないというのはちょっと普通じゃないと思います。
以前からブラック校則というのは話題になっていて、ネットで調べてみると例えば以下のようなものがあります。
(以上Twitterから)
上記のブラック校則については、思わず笑ってしまうようなものもありますが、このような話は校則だけではなく、会社の規程やルールなどにもあるのではないでしょうか。
上場準備において業務フローの整備を行っている際に、なぜそのような手続きが行われているのか疑問に思える手続きがあります。会社の担当者になぜそのような手続きになっているか質問すると「以前からそうやっていた」「前の担当者から引き継ぎを受けただけで何故やっていたかはわからない」というような答えが返ってくるケースがあります。また「その手続きは意味が無いと思えるが変えるには理由が必要でなかなか変えることができない。」といったケースや「全社的にみれば変更が必要なものの、ベテランの担当者が業務を変更するのが手間であるといった理由でなかなか改善できない」といったケースも存在するようです。
校則しかり、会社の規程しかりですが、もともとは意味があってルール化されたものですが、法令の変更や会社の規模やステージに応じ常に改善が必要なものです。
会社の規程やルールについても①常にその意義を検討する。②現状のルールにとらわれることなく常にブラッシュアップを心がける③担当者レベルのみでなくマネジメントレベルでの検討を行うということが必要になってきます。
上場会社になるということは、金融商品取引法、会計基準、取引所規則への対応等、未上場時と比較し大きな環境変化が生じます。このような環境変化へのしなやかな対応というのも早期上場実現のための重要なポイントであると考えています。
(古川)