【原田】日本取引所グループ始動

平成2511日に、㈱東京証券取引所グループと㈱大阪証券取引所の経営統合により、㈱日本取引所(にっぽんとりひきじょ)グループが始動しました。

(読み方が「にっぽん」なのは、サッカーを応援している人たちが、みんな「にっぽん」と言って応援しているので、「にっぽん」にしようということになったそうです。)

 

「東京」「大阪」等、日本の地域の名前のついた取引所名を見慣れた私は、「日本取引所」という名前を見ると、「『経営統合により国際的な競争を勝ち抜いて行こう』という覚悟の象徴なのだ」としみじみ感じます。

 

昨年のことになりますが、㈱東京証券取引所グループ(当時)の斉藤社長は、10月の記者会見で、統合後の成長戦略について質問され、「IPOというのは非常に大事だ」と回答されています。

また、11月の記者会見では、統合後の中期経営計画の検討課題に対する質問に対し、

「私が今一番関心があるのは、中小企業をどうやって上場するか、ということ」

「失業者を吸収する新しい産業、新しい企業というのをどんどん生むということが、その国の経済回復」

と意見を述べられています。

さらに、日本取引所グループのウェブサイトでは、経営統合による収益面のシナジーの1つとして、「魅力的な取引所となり国内外のIPO(新規株式公開)数が増加することによる上場関連収入の増加」をあげています。

 

日本取引所グループは、IPOを自らの成長戦略と日本経済回復の鍵と考え、重要視しているのではないでしょうか。

そのように考えると、IPO準備会社のお手伝いをする者としても、使命の大きさに身が引き締まる思いです。

 

日本取引所グループの発足とともに幕を開けた平成25年は、IPO業界にとってどんな年になるでしょうか?

1年を終えたときに、充実した年であったと振り返ることができるように努めたいと思います。

本年もよろしくお願いいたします。

 

原田

 

 

IPO状況12月27日現在

2024IPO数(通期)=86*

2023IPO数(通期)=96*

 

市場別

2024

(通期)

2023

(通期)

プライム

スタンダード

グロース

メイン-名

札幌(本則)

ネクスト-名

アンビシャス

4*

13

64

1

0

4

1

2

23

66

5

1

1

0

 Qボード 3 1

合計

  90

99

 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。

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過年度のIPO状況

2023IPO(通期)=96*

 

市場別

2023

(通期)

2022

(通期)

プライム

スタンダード

グロース

メイン-名

札幌(本則)

ネクスト-名

アンビシャス

2

23

66

5

1

1

0

3※1

142

70※3

2

0

2

1

 Qボード 1 0

合計

   99

92

 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。

1:東証11社を含みます。

2:東証2部+JQ4社を含みます。

3:マザーズ10社を含みます。

 

2022IPO数(通期)=91

 

市場別

2022

 (通期)

2021

(通期)

プライム

スタンダード

グロース

東証1

2

10

60

1

6

東証2

3

8

マザーズ

10

93

JASDAQ

メイン-名

1

2

16

名証2

0

3

ネクスト-名

セントレックス

2

0

1

Qボード

アンビシャス

0

1

3

合計

92

130

 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。