【原田】上場会社のオキテ

取引所が規則として定めた「企業行動規範」をご存知でしょうか。

企業行動規範は、「反社会的勢力の排除」や「コーポレート・ガバナンスの充実に向けた取組み」など、取引所が上場会社に対して、適切な対応を求める事項をまとめた規則です。

たとえば東京証券取引所では、有価証券上場規程の中に「企業行動規範」の節を設けて「遵守すべき事項」と「望まれる事項」を列挙しています。

他の取引所も、それぞれの規則で企業行動規範を定めていますが、取引所や市場ごとの固有の事情を除き、実質的に同じ内容です。

つまり、企業行動規範は、取引所や市場の別に関わりなく、上場会社であれば守らなければならない(目指さなければならない)事項をまとめたものなのです。

 

このような意味で、企業行動規範は非常に重要な規則だと思います。企業行動規範に列挙された事項に共通する考え方を取り出せば、それはそのまま上場会社に求められる基本姿勢になるからです。

では、上場会社に求められる基本姿勢とは何でしょうか。

私は、「株主の権利の保護」と「市場の秩序の維持」だと思います。

 

そしてこの様な姿勢は、上場準備会社においても重要です。

上場準備とは、上場会社になった時のための準備です。上場審査の多くは「会社が上場後に株主の権利を保護し、市場ルールを守れるか」という観点からの審査だと考えることもできます。

 

上場準備作業に携わっている方も、ときどき、そっと「企業行動規範」を覗いてみてはいかがでしょうか・・・

(「企業行動規範」は、各取引所のWebサイトで閲覧することができます)

 

原田

 

IPO状況12月20日現在

2024IPO数(予定含む)=86【-】*

2023IPO数(通期)=96*

 

市場別

2024

(含予定)

2023

(参考)

プライム

スタンダード

グロース

メイン-名

札幌(本則)

ネクスト-名

アンビシャス

4【-】*

13

64

1

0

4

1

2

23

66

5

1

1

0

 Qボード 3 1

合計

  90【-】

99

 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。また、【 】は、S-1方式による上場承認前の社数であり外数で記載しています。 

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過年度のIPO状況

2023IPO(通期)=96*

 

市場別

2023

2022

(参考)

プライム

スタンダード

グロース

メイン-名

札幌(本則)

ネクスト-名

アンビシャス

2

23

66

5

1

1

0

3※1

142

70※3

2

0

2

1

 Qボード 1 0

合計

   99

92

 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。

1:東証11社を含みます。

2:東証2部+JQ4社を含みます。

3:マザーズ10社を含みます。

 

2022IPO数=91

 

市場別

2022

 

2021

(参考)

プライム

スタンダード

グロース

東証1

2

10

60

1

6

東証2

3

8

マザーズ

10

93

JASDAQ

メイン-名

1

2

16

名証2

0

3

ネクスト-名

セントレックス

2

0

1

Qボード

アンビシャス

0

1

3

合計

92

130

 複数市場へ同時に上場する会社があるため、IPO社数と市場別内訳の合計は一致しない点にご注意ください。